ペットショップからやってきたばかりの子犬が、ごはんを食べてくれない…
そんなとき、飼い主さんとしてはとても心配になりますよね。
- 「体調が悪いのかな?」
- 「ごはんが合わないの?」
- 「このまま食べなかったらどうしよう…」
でも実は、子犬が急に食べなくなるのには、ちゃんとした理由があります。
本記事では、
👉 子犬がごはんを食べないときに考えられる原因
👉 家庭でできるやさしい対策
を、専門的な視点からやさしくわかりやすくご紹介します。
子犬がごはんを食べないのはよくあること? 🐾🌱💭
子犬を迎えたばかりのタイミングでは、環境の変化やストレスによって食欲が落ちてしまうことが珍しくありません。
特に、生後2〜3ヶ月前後の子犬はとてもデリケートで、ちょっとしたことでも不安になってしまいます。
少しの変化が大きな影響を与えることもあるため、まずは「うちの子だけじゃないんだ」と安心してあげてください。
子犬がごはんを食べない主な理由
- 環境の変化:ペットショップから家に移ったばかりで、すべてが初体験。におい、音、空気、人…何もかもが新鮮で、好奇心が食欲を上回ることも。
- 緊張や不安:知らない人や空間に囲まれて、警戒心いっぱい。心が落ち着くまでに時間がかかることもあります。
- 食事環境の違い:ショップではにぎやかな中で食べていたけど、家では静かすぎて落ち着かないというケースも。
- フードの変更:ショップで食べていたごはんと違うと、「これは何?」と警戒してしまいます。
- 体調不良:移動疲れ、ストレスからくる下痢や発熱、吐き気などがあると、食欲が落ちることも。
✅ 迎えてから1〜2日は少食になりがちです。
徐々に食べる量が増えれば様子をみてもOK。他に症状がないか注意しておきましょう。
- 丸1日以上なにも食べない
- ぐったりしている
- 水も飲まない
👉 生後2ヶ月未満・体重2kg未満の子犬は特に注意が必要です。
迷ったら、まずは電話で動物病院に相談しましょう。
子犬が安心できる環境を整えよう 🏡🌈🧸
子犬がごはんをしっかり食べてくれるためには、まず「安心できる環境作り」がとても大切です。
人間だって知らない場所に突然連れてこられたら、緊張して食欲がなくなることがありますよね。子犬も同じです。
安心できるスペースを整えてあげることから始めましょう。
安心できる空間作りのポイント
- ケージやサークルを用意:安全で落ち着ける“自分の場所”があると、子犬は安心して過ごせます。
- 寝床とごはんの場所を分ける:食べる場所と寝る場所が近すぎると、落ち着いてごはんが食べられないことがあります。
- 食事場所はシンプルに:おもちゃやベッドは片付けて見えないところへ。子犬が食事に集中できるようにしましょう。
- 食事は静かな場所で:テレビの音や人の出入りが多い場所は避けて、ケージの中か、部屋のコーナーや壁際を選びましょう。
- 優しく声かけ:「ごはんだよ〜」「おいしいよ〜」など、やさしく声をかけてあげると安心感が伝わります。
- 人の視線を避ける工夫:見られていると緊張してしまう子もいるので、少し離れた場所からそっと見守るのもおすすめです。
- 明かりの調節:明るすぎたり暗すぎたりすると、子犬が落ち着かないことがあります。自然光ややわらかい照明で。
- 空気の流れにも配慮:エアコンの風が直接当たる場所や、寒すぎる場所は避けましょう。
- 食べやすい食器で:、食器や水入れはすべりにくく、重さがあるもの、高さを出せるものだと食べやすさがアップ!
ごはんの工夫で食欲アップ! 🍗✨
子犬がごはんを食べない場合、「ごはんそのもの」に工夫を加えることで、食欲を引き出せる場合があります。
ちょっとしたアイデアで、食べるきっかけを作ってあげましょう。
食いつきが良くなるアイデア
- 食事回数を増やす:生後4ヶ月以下の子犬は1日3〜4回以上の食事がベスト。食事回数を増やして少しずつ食べることで低血糖も予防できます。
- ドライフードをふやかす:お湯でふやかすと香りが立ち、柔らかくなって食べやすくなります。
- 温度に気をつける:ごはんが冷たすぎると食欲が落ちます。人肌程度(30〜40℃)がベストです。
- 食べやすい量で小分けに:一度にたくさん出すより、少量ずつ出すことで気負わずに食べられることも。
- 香りを引き出す温め:電子レンジでほんの数秒温めるだけで、香りが強くなり、興味を示してくれることもあります。
- フードの形状変更:粒の大きさや形状が合わない場合は、ふやかすだけでなく、スプーンでつぶしてみるのも◎。
- 出汁で風味アップ:鶏肉や魚の茹で汁をフードにかけたり、出汁パックをドライフードの袋にいれておくと、フードに風味が移って香りが良くなります。
- フードの種類を変更:ペットショップで出されたフードが食べ慣れたものとは限らない場合も。他の工夫をしてみて効果がない場合は、フードを変更してみましょう。
美味しいトッピングに慣れてしまうと、フードを選り好みするクセがついてしまうことも。
トッピングのポイントは、
- ✔️ 子犬用の総合栄養食ウェットフードを選ぶ
- ✔️ 最初に混ぜておき、途中で追加しない
- ❌ サプリメントなど苦手なものは混ぜない
トッピングして食べてくれると簡単だし、安心ですよね。そう、みんなそうなんですよ。
でも、それだけで解決してしまうとその後トッピングをやめられず、どんどん量が増えていってしまう、なんてことも。
食事のバランスも子犬の健康に必要なので、注意点を守って適切に対処しましょう!
それでも食べないときはどうする? ⏳🐾🔍
いろいろと工夫しても「やっぱり食べない…」というときもあるかもしれません。
そんなときも焦らず、子犬のペースに合わせた優しい対応を心がけましょう。
まずは無理せず、しっかり観察することが大切
- 食事の前に少し運動:散歩に行くか室内ですこし遊びましょう。体を動かすことで腸が動き出し、お腹が空きやすくなります。
- 時間を決めて片づける:30分経っても食べなければ、一度片づけてOK。ダラダラ出しっぱなしはNGです。
- 次の食事時間を決める:食事のリズムを作ることで、空腹のタイミングに食べてくれることが増えます。
- おやつで反応をチェック:おやつには反応するなら、体調よりもフードへの興味の問題かもしれません。
- 手から少し与えてみる:手からもらえる安心感で、少しずつ食べ始めることもあります。
- 抱っこやなでなで後に再チャレンジ:かまって欲しい気持ちが強いと、食欲に勝ってしまうことも。しっかりかまってから再チャレンジすると食べてくれることも。
- お水の摂取量を確認:水も飲まない場合は要注意。脱水症状のリスクもあります。
- 排せつの状態も確認:うんちやおしっこが出ていない、または異常があるときも注意が必要です。
ただし、以下のような症状があるときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
- ぐったりして力が入らない
- 水分も摂らない
- 下痢、嘔吐、発熱がある
- 呼吸が荒い、震えている
- 嘔吐、えづきがある
- 明らかに体重が減っている
- 口の中や目が乾いている
子犬の食事リズムと体調のチェックも忘れずに 🕒📊🩺
子犬の消化器官は離乳後もまだ未熟な状態。
成犬ほど消化吸収がうまくできないので、胃や腸に負担をかけない食事管理をする必要があります。
また、食べたものからエネルギーを上手に蓄えておくことも難しいため、食事の間隔が長時間空いてしまうと低血糖症状を起こすことがあります。
- 生後4ヶ月までは、朝・昼・夕方・寝る前の4回が理想的
- 留守番が長い場合は自動給餌器も
自動給餌器は、ウェットフード対応のものだとふやかしたドライフードにも使用できますよ。
また、以下のようなポイントも日々の中でチェックしておきましょう。
- ごはんの量と食べる速さ
- うんちやおしっこの回数・状態
- 体重の増減(週に1回は体重測定を)
- 元気の有無(遊ぶ意欲、動きのキレなど)
- 落ち着いているときの呼吸の速さや胸の動き
- お腹のふくらみや張り具合
体調チェックのついでに、月に1回くらいは動物病院で体重測定や健康相談をしておくと安心です。
特に初めての子犬育てでは、「これって大丈夫?」と思うことも多いはず。
遠慮せず、獣医さんに相談してみましょう。👨⚕️🐾📋
まとめ:子犬の「ごはんイヤ」は焦らず、やさしく寄り添って
子犬にとっては、家に来ることも、ごはんを食べることも全部が初体験。
緊張や不安で食べないのは、むしろ自然なことなんです。
- 安心できる環境づくり
- ごはんのちょっとした工夫
- 焦らず・無理せず・やさしく見守る気持ち
飼い主さんも「完璧じゃなくて大丈夫」。
不安なときは獣医さんや専門家に相談しながら、少しずつ子犬と絆を深めていきましょう。
子犬の健やかなスタートを、一緒に応援しています。🐕🦺🌱🕊️
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